野球ケアライフ No.4 投球フォームの改善:下半身の使い方でパフォーマンスアップとケガ予防

今回は、投球フォームの改善において特に「下半身の使い方」にフォーカスを当ててお話しします。下半身の正しい使い方は、投球の安定性とパワーを向上させ、ケガの予防にもつながります。具体的なポイントを確認してみましょう。

下半身の重要性

投球動作は、下半身からの力を上半身に伝えることでスムーズに行われます。強い下半身は、安定した投球フォームを支える基盤となります。

Baseball player, pitcher in a black uniform practicing and training isolated on a white background. Young professional sportsman in action and motion. Healthy lifestyle, sport, movement concept.

正しいスタンスとバランス

まずは基本姿勢から。

  1. スタンス: 足は肩幅程度に開き、膝を軽く曲げてリラックスした状態を保ちます。足の位置が広すぎたり狭すぎたりすると、バランスが崩れやすくなります。
  2. 足を上げる:投球動作の初動として前足を上げます。この時反対の軸足の膝がつま先より前に出ないように注意します。膝が前に出ることにより体幹の早期回旋に繋がり肩肘への負担になります。
  3. 足を着く:投げたい方向へ真っすぐ足を着きます。この時は膝を安定させる必要があります。過度に膝を曲げてしまったり左右へのブレがあると重心が不安定になり肩肘への負担になります。

効果的な体重移動

体重移動は、下半身の力を上半身に効率的に伝えるために重要です。

  1. 後ろ足から前足へ: 投球動作の開始時には、体重を後ろ足に乗せます。その後、前足に体重を移動させることで、下半身の力をボールに伝えます。この時は両股関節の外転(開脚)の柔軟性が必要になります。柔軟性の低下により骨盤の早期回旋に繋がり的確な体重移動や床反力が上手く活用できなくなります。
  2. 膝の使い方: 後ろ足の膝を軽く曲げ、体重を前方に移動させる際に膝を伸ばします。この動作がスムーズであるほど、力が効率的に伝わります。軸足、前足ともにつま先より膝が前に出ることは、肩肘への負担に繋がり、手投げや棒投げなどの動作につながります。

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ビデオを活用

自分の投球フォームをビデオに撮って、下半身の使い方を確認しましょう。特に体重移動やヒップドライブの動きをチェックし、改善点を見つけることが大切です。

当院では実際の投球動作の動画を分析し、動作の改善や適切なトレーニングの指導を行います
投手だけではなく野手でも可能です、ぜひ動画を撮ってから当院にお越しください

 

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