年齢別の目安
若者(18-35歳)
目安
週に150分の中強度運動(速歩きなど)または75分の高強度運動。
距離
日に約7,000〜10,000歩。
私見
若者の場合、日常的な活動にウォーキングを取り入れやすいです。例えば、通勤や通学の際に一駅歩くといった習慣が有効です。
中年(36-55歳)
目安
週に150分の中強度運動。
距離
日に約7,000〜10,000歩。
私見
この年齢層では、定期的なウォーキングを心がけることで、中年期の体重増加を抑え、生活習慣病の予防につながります。
高齢者(56歳以上)
目安
週に150分の中強度運動、具体的には日に20-30分のウォーキング。
距離
日に約5,000〜7,000歩。
私見
高齢者の場合、毎日コンスタントに続けることが重要です。ウォーキングは認知症予防や身体機能の低下防止にも効果的です。
研究論文の参照
特に高齢者におけるウォーキングの利点を示す研究は多く、「American Journal of Preventive Medicine」や「Journal of the American Geriatrics Society」に掲載された研究では、ウォーキングが高齢者の認知機能維持や身体機能の向上に寄与することが示されています。
freepik.com
頻度や強度
歩行は、その頻度と強度によって異なる健康上のメリットとデメリットをもたらします。さらに歩く人、歩かない人、そして歩きすぎる人のそれぞれについて詳しく見ていきましょう。
歩く人(適度なウォーキングをする人)
メリット
- 心血管健康の向上・定期的なウォーキングは心臓病のリスクを低下させます。
- 体重管理・適度なウォーキングはカロリー消費を促し、肥満の予防に役立ちます。
- 精神健康の向上・ストレスの軽減、抑うつ感の改善に有効です。
- 糖尿病の予防・インスリン感受性の向上により、2型糖尿病のリスクを低下させることができます。
デメリット
- 過度なウォーキング: 適度を超えたウォーキングは逆に体に負担をかけることがあります。
- 不適切な履物: 適切でない靴を履いてウォーキングすると、足や膝、背中に悪影響を及ぼす可能性があります。
歩かない人(ほとんどウォーキングをしない人)
メリット
特にありません。非常に限られた場合(例えば、怪我の回復中など)には、休息が必要な場合があります。
デメリット
- 非活動性ライフスタイルによる健康リスクの増加・心臓病、肥満、2型糖尿病、骨粗しょう症などのリスクが増えます。
- 筋力と柔軟性の低下・定期的な活動不足は筋肉の衰えと関節の硬さを招きます。
- 精神健康への影響・不安や抑うつのリスクが高まることがあります。
歩きすぎる人(過度にウォーキングをする人)
メリット
適度なウォーキングのメリットを享受しつつ、非常に高い体力を維持することが可能です。
デメリット
- 過労傷害・膝や腰などの関節への過度のストレスが蓄積されることがあります。
- 疲労と回復時間の増加・体が適切に回復する時間が不足すると、パフォーマンスの低下や怪我のリスクが増大します。
- 社会的・心理的ストレス・過度な運動は、社会生活や個人生活におけるバランスを崩す可能性があります。
ウォーキングは、適度な量で行えば多くの健康メリットがありますが、過度になると健康への利益が減少し、デメリットが増えることがあります。個々の健康状態に適したウォーキングの計画を立て、必要に応じて医療専門家の助言を求めることが重要です。