今平周吾プロの言葉に学ぶ・男子ツアーの未来を切り開く鍵 vol.246

https://news.golfdigest.co.jp/news/jgto/article/113444/1/

今平選手が中学生で関東ジュニア選手権を2連覇した直後だったか、どんなゴルフをするのだろうかと目の前で見たくなりました。全日本大学・高等学校交流戦だったか大会名の記憶は定かではないですが、お世話になっていたティーチングプロに横で解説していただきながら観戦しに行ったときのことです。

ティーグラウンドに立つ彼の姿を見た瞬間、「なんだこの選手は!」と驚いた記憶があります。その存在感、そして彼が放つ落ち着きのあるオーラは、他の選手とは一線を画していました。まるでプロトップがジュニアの大会に紛れ込んだかのような錯覚を覚えたほどでした。当時、ジュニアの育成に関わり始めていた頃でしたが、育成には教科書がないこともあり、自分で見て・調べるしかないと、将来有望な選手と噂に聞けば、自分の目で直接みるために全国どこでも出向いていた時期でした。

海外メジャーでの活躍

さて、女子ゴルフツアーにおいて、海外で活躍する選手が定期的に帰国し、日本のメジャー大会を盛り上げる光景が見られます。渋野日向子選手や畑岡奈紗選手のように、国際舞台での成果を引っさげて国内大会に参戦することで、観客や視聴者の関心が一気に高まります。これにより、日本のゴルフ界全体の注目度が飛躍的に向上し、ファン層の拡大にも繋がることは間違えないでしょう。

注目度を上げる

一方で、日本ツアーを主戦場にしている選手たちだけでツアーの盛り上がりを確保できれば理想的ですが、これは男子ツアーにおいてより高く期待されている課題です。かつて読んだネットの記事で、今平周吾選手が「日本で3・4勝を挙げるだけではツアーの活性化は難しい」と語っていました。この言葉は、まさに男子ツアーの現状を象徴しています。男子ツアーが真に盛り上がるためには、国内外での活躍が必要不可欠だということなのでしょう。

選手が海外で得た経験や技術を持ち帰り、それを国内ツアーで発揮することで、ファンは新たな興奮と期待感を抱きます。海外での実績を持つ選手が日本ツアーに参加することで、大会そのものの価値も高まり、さらなる観客動員やメディア露出が期待できます。特に、海外での大会終了後に選手が国内ツアーに出場する際には、特別なプロモーションを展開し、凱旋出場を盛り上げることも重要でしょう。

また、海外での挑戦を支援するための体制強化も必要になってきます。資金援助やスポンサーシップの充実、トレーニング施設やコーチングの提供を通じた支援体制の確立が求められます。選手が海外と国内の移動による疲労を軽減できるよう、(専属トレーナーが居るが)、専門的なフィジカルケアや栄養サポートの提供もあっていいのかもしれません。

https://news.golfdigest.co.jp/news/jgto/article/85158/1/

ツアーの国際化

さらに、国内ツアー自体の国際化を進めることも一つの方法です。日本国内での国際大会を増やし、海外のトッププレイヤーが参加しやすい環境を整えることで、国内のファンが世界のトッププレイヤーのプレーを生で見る機会が増えます。また、ツアーの賞金を引き上げ、国際的な競争力を持つ大会にすることで、さらに多くの優秀な選手が参加するようになるでしょう。

最後に、ジュニア世代の育成にも注力することが重要です。将来の国際的なスター選手を育てるために、ジュニア世代への投資を強化し、若手選手が早い段階で国際的な舞台に立つことをサポートします。これにより、国内外で活躍する選手が増え、日本のゴルフ界全体のレベルが向上します。

これらの施策を通じて、男子ゴルフツアーの未来を切り開くことができるでしょう。選手が海外で活躍し、その成果を国内で披露することで、ツアー全体の魅力が高まり、より多くのファンを引きつけることができるのです。