ぎっくり腰に注意!再発防止のための対策と注意点 vol.270

ぎっくり腰に注意

関東も梅雨に入りましたが、不安定なお天気のせいか、この時期にぎっくり腰の患者さんが増加する傾向にあります。ぎっくり腰は突然の激しい腰痛を引き起こすことが多く、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。治療を受けて痛みが和らいでも、再発を防ぐためにしばらくの間、重たいものを持つことは避けるようにしましょう。特に、正しい姿勢と体の使い方を心がけ、腰に負担がかからないように注意することが重要です。日常生活の中での予防策として、以下のポイントに注意してください。

正しい姿勢を保つ

 長時間座っている場合や立っている場合は、腰に負担がかからないように姿勢を意識しましょう。

適度な運動を行う

腰の筋肉を強化するために、軽いストレッチやウォーキングを日常的に取り入れましょう。

重たいものを持つ際の注意

重い物を持ち上げるときは、膝を曲げて腰を使わずに持ち上げるようにし、体全体で支えることを心がけましょう。

ストレスを溜めない

精神的なストレスも体に影響を与えるため、リラックスする時間を持つことが大切です。

ぎっくり腰の再発を防ぐために、日常生活の中でこれらのポイントを守り、健康な腰を維持していきましょう。

ぎっくり腰の痛みが引いた後も注意が必要

ぎっくり腰の痛みが和らいだ直後の状態は、あくまで「自身の体重を支える」ための最低限の回復に過ぎません。この段階ではまだ腰の筋肉や関節、靭帯などが完全に回復しておらず、再び重たいものを持ち上げるには不十分です。無理をして重たい物を持つと、再発や悪化のリスクが高まります。

理解を深めるための具体例

これは、建物の地震後の修復に例えると分かりやすいかもしれません。地震で損傷した建物が応急処置で立っている状態は、最低限の安全が確保された状態に過ぎません。この状態では、まだ大きな負荷や振動に耐えられるわけではなく、完全に修復されるまで慎重に扱う必要があります。同様に、ぎっくり腰の痛みが引いた後も、腰はまだデリケートな状態です。

具体的な注意事項

  1. 重たい物を持たない: 日常生活で必要な軽い物だけを持つようにし、重たい物は他の人に頼むか、分けて運ぶようにしましょう。
  2. 姿勢を意識する: 座る際や立つ際には、腰に負担がかからないように正しい姿勢を保つことを心がけましょう。
  3. 適度な休息を取る: 腰にかかる負担を最小限にするために、適度に休息を取ることが重要です。

再発防止のためのアドバイス

痛みが引いたからといって油断せず、腰の完全な回復を待つことが大切です。専門家のアドバイスを受けながら、無理のない範囲でのリハビリやストレッチを継続することで、再発防止につながります。