チャンスを掴む勇気とその先にある成長 vol.307

「平野さん、話を聞いてもらえないですか」DMにそんなメッセージが届いたのは1ヶ月前のことでした。
臨床経験を10年以上積んでいる柔道整復師からの相談。「人の役に立てるのなら」こんなありがたい話はありません。昼休み中に来ていただいたのです。
 
ここ数年、同業や、ゴルフトレーナーを目指す若い子が相談に訪れることがあります。何を学んだほうがいいのか、資格をどうするべきか、または求人はないか…。夏を超えたあたりから、来季のトレーナー契約話が頻繁に上がってきますが、多い時は毎週のようにそんな話題が持ち上がるものです。
 
 

プロ選手のトレーナーやメディカルトレーナーになりたいという夢を持つ若い人々は多いとおもいます。しかし、指名されるケースはそう多くはなく、手を挙げなければチャンスは訪れません。自ら行動しない限り、その夢は実現しないものと思います。そう考えると横浜まで来てくれる子たちは、まず行動ができているので変化が生まれてくることは間違えないのでしょう。

そんな若い人たちに、私はいつも次のことを伝えています。

「人生の中で何度もチャンスがあるわけじゃない。」

これは、人生の中で本当に重要なチャンスは数えるほどしかないという現実を認識することの重要性を意味しています。チャンスはいつでもやってくるわけではなく、その時々において一度しか訪れない場合が多いのです。そのため、目の前に現れたチャンスを見逃さないことが大切です。

「その時とは自分にとって絶好のタイミングでもない。」

多くの場合、チャンスは完全に準備が整っている時に訪れるわけではありません。時には不安や疑問を感じながらも、勇気を持ってそのチャンスに飛び込む必要があります。完璧なタイミングを待っていては、チャンスを逃してしまうかもしれません。というより、こうしたケースはほぼ自分のタイミングではないのです。

魅力的な話があっても、「今は○○だから」とチャンスを見送ることもあるでしょう。しかし、自信と笑顔に満ち溢れてチャンスを掴む人と、手を挙げずに後悔する人の両方を何度も見てきました。だからこそ、チャンスは、その時に自分で掴むものだと強く伝えたいのです。

最後に、自ら行動してチャンスを掴むことの重要性を再度強調したいと思います。チャンスは待っているだけでは訪れません。自らの意志と行動力で掴み取るものです。若いトレーナー志望の方々には、勇気を持って一歩踏み出し、自分自身の未来を切り拓いてほしいと願っています。

チャンスを掴む勇気が、成長の鍵となるのです。