全国制覇の影と光:リトルシニア選手権に見る成功への道 vol.324

夏の風物詩とも言えるリトルシニア選手権大会。今年も神宮球場は、多くの夢と希望を抱えた若き選手たちの熱戦に沸きました。エイジェックカップ第52回日本リトルシニア日本選手権大会では、世田谷西シニアが中本牧シニアを4-3で破り、見事に2連覇を達成しました。その栄光の背後には、数え切れないほどの努力と多くの人々の支えがあります。特に、選手たちを支える家族の存在は、彼らの成長と成功に欠かせないものでしょう。家族のサポートがあってこそ、厳しい練習や試合の中で乗り越えられる困難もあります。

全国制覇を成し遂げるチームと、惜しくも地域の予選で敗れ去るチーム。その違いはどこにあるのでしょうか。今回は、全国大会の舞台に立つ選手たちの姿から、勝利への道筋とその背景について考察してみたいと思います。競技の世界では、才能や技術、メンタルの強さが結果に大きく影響しますが、それだけでなく、チーム全体の結束力やコーチングスタッフとの連携、そして家族の支えも重要な要素です。そして、勝敗が決まる瞬間までの道のりには、さまざまなドラマが存在します。このコラムでは、その一端を皆様と共に見つめていきたいと思います。

その前に

思い出とともに歩むリトルシニア日本選手権大会

今年も神宮球場でエイジェックカップ第52回日本リトルシニア日本選手権大会が行われました。世田谷西シニアは中本牧シニアを4-3で破り、見事に2連覇を達成しました。これで彼らは12回目の全国制覇となり、偉大な記録を打ち立てました。

対戦相手は中本牧シニア

私にとって、この大会は特別な思い出が詰まっています。今年公式戦負けなしの中本牧シニアは、もう40年前になりますが兄がプレーし、父がコーチとして関わっていたチームでした。当時本牧の米軍ハウス内の球場で練習していて、幼少期の頃週末米軍ハウスに入れることが楽しみでもありました。横浜中区という地元のチームでもあるため、野球ファンとしては、偏らず(笑)両チームを応援していました。

横浜泉シニア

この大会に仕事として初めて関わったのは、15年以上前のことです。当時、横浜泉シニアのメンバーが多く当院にメンテナンスに来てくれており、日本選手権にスタッフと交代しながら帯同したことがありました。2008年の大会では決勝まで進み、その時の対戦相手が、なんと世田谷西シニアでした。選手たちはひとまわり大きい、そのレベルの高さを痛感したのを覚えています。

時を経て、ここ数年では世田谷西シニアの選手たちがメンテナンスに来てくれるようになりました。昨年と今年、彼らの決勝戦を観戦できたことは、私にとって非常に感慨深いものでした。接骨院には様々な子供たちが通院してきますが、スポーツの大会においては地域での予選会を経て、関東大会、そして全国大会へと進む道のりがあります。もちろん、全員が全国の舞台に立てるわけではなく、その道のりは決して容易ではありません。

全国優勝と予選敗退、何が違うのか

さて、全国優勝を果たすチームと、地域の予選会でその道を終えるチームとの間には、一体どのような違いがあるのでしょうか。

技術や戦術の違い

まず考えられるのは、技術や戦術の違いです。高度な技術を持つ選手が揃い、チームとしての戦術理解が進んでいることが、勝利に繋がる要素の一つかもしれません。また、選手たちが自分の役割を理解し、その役割を全力で果たすことも、チームの強みとなることが多いでしょう。

メンタルの強さ

さらに、メンタルの強さも一因と言えるかもしれません。厳しい試合やプレッシャーの中で冷静さを保ち、自己信頼を持ってプレーできる選手たちは、大舞台でもその実力を発揮しやすいと考えられます。このような精神的な強さが、結果に大きな影響を与えることがあるでしょう。

ONE TEAM

チームの結束力も重要な要素であると言えます。互いに信頼し合い、支え合うことで、個々の力が最大限に引き出されることがあります。また、コーチングスタッフやサポートスタッフとの連携がスムーズであることも、チームの成績に良い影響を与えることが考えられます。また家族の協力も大きな支えです。

もちろん、才能や身体的な資質も一つの要因ではありますが、それだけでなく多くの要素が重なり合って、最終的な結果が生まれるのです。優勝チームは、これらの要素をバランス良く備えていることが多いように感じます。一方で、予選会で終わってしまうチームもまた、懸命に努力を重ねてきたことは間違いありません。その経験が次の挑戦に繋がることを願っています。