ゴルファーのパフォーマンスを飛躍的に向上させるメディシンボールスローの効果と相関性 vol.343

私が指導している60歳のクライアントさんは、最近メディシンボールスローのトレーニングに挑戦し、その効果を非常に気に入ってくださいました。特に、3kgのメディシンボールを自宅でも購入し、積極的に取り組んでおられる姿勢には感銘を受けています。年齢に関わらず、体幹の安定性や筋力の維持に大きく貢献するこのトレーニングは、クライアントさんの健康維持においても大変有効です。今回は、メディシンボールスローがどのようにゴルファーのパフォーマンスを向上させるか、その効果と相関性について詳しく探っていきます。

概要

はじめに ゴルフにおけるスイングパフォーマンスを向上させるためには、体幹の強化や爆発的なパワーの向上が欠かせません。その中でも、近年注目を集めているトレーニング法がメディシンボールスローです。ゴルフに限らず野球選手のトレーニング等でもSNSで、頻回に目にすることができます。でも本コラムでは、メディシンボールスローがゴルファーに与える効果、さらにその効果が体重や身長とどのように相関するのかについて探ります。

メディシンボールスローの効果

メディシンボールスローは、ゴルフスイングに必要な回旋力と爆発的パワーの向上に直結するトレーニングです。このトレーニングは、立位や床に座った状態でボールを前方に投げる動作を繰り返すことで、体幹の強化やコアの安定性を高めます。また、スイング動作に似た動きが含まれているため、練習の成果を実際のプレーに結びつけやすい特徴があります。

体重と身長の相関性

メディシンボールスローのトレーニング効果には、体重や身長との相関性が見られることが研究によって示されています。体重が重い選手は、より大きな力を地面から引き出し、遠くまでボールを飛ばす傾向があります。また、身長が高い選手は、腕のリーチを活かして、スロー時にてこの原理を効果的に利用することで、飛距離を伸ばすことができます。このような相関性を理解することで、各選手に最適なトレーニングプランを立てることが可能です。

トレーニングへの応用

選手個々の体重や身長に応じてメディシンボールの重さや飛距離の目標を調整することで、トレーニング効果を最大化できます。さらに、飛距離が期待に対して低い場合は、パワー発揮能力やスロー技術の改善が必要であると判断できます。このデータを活用することで、選手の強みや弱点をより詳細に分析し、パフォーマンスの向上に繋げることができるでしょう。

結論

メディシンボールスローは、ゴルファーにとって非常に効果的なトレーニング法であり、スイングのパフォーマンス向上に寄与します。また、体重や身長との相関性を考慮したトレーニングプランを構築することで、個々の選手に合わせた効果的なトレーニングを提供することが可能です。メディシンボールスローを積極的に取り入れ、スイングに必要な力と安定性を高めていくことが、ゴルフスキルのさらなる向上に繋がるでしょう。

引用:

Park, I. (2012). メディシンボールによる体重移動トレーニングが初心者ゴルファーの体力とゴルフパフォーマンスに与える影響。韓国コンテンツ協会誌、12、500-507。https ://doi.org/10.5392/JKCA.2012.12.01.500。

Ignjatović, A., Marković, Ž., & Radovanović, D. (2012). 12週間のメディシンボールトレーニングが若年女子ハンドボール選手の筋力とパワーに及ぼす影響。Journal of Strength and Conditioning Research , 26, 2166–2173. https://doi.org/10.1519/JSC.0b013e31823c477e .

Hegedus, E., Hardesty, K., Sunderland, K., Hegedus, R., & Smoliga, J. (2016). アマチュア女性ゴルファーにおける伝統的およびゴルフ特有の筋力トレーニングのランダム化試験:ゴルフのパフォーマンスを超えた利点。スポーツにおける理学療法:スポーツ医学における公認理学療法士協会の公式ジャーナル、22、41-53。https ://doi.org/10.1016/j.ptsp.2016.04.005。

Quinn, S., Olivier, B., & Wood, W. (2016). トリガーポイント療法、ストレッチ、メディシンボールエクササイズが一流男性ゴルファーの正確性とバックスイングヒップターンに及ぼす短期的影響 – 無作為化比較試験. Physical therapy in sport : official journal of the Association of Chartered Physiotherapists in Sports Medicine , 22, 16-22 . https://doi.org/10.1016/j.ptsp.2016.04.002 .