練習場とコースでのギャップ―なぜ思うようにいかないのか vol.368

練習場ではある程度思い通りに打てるものの、コースに出るとどうしてもその通りにはいかないことが多々あります。何度も経験しているはずなのに、思うようにプレーできず、まだまだだなと感じることの連続。ゴルフ練習場ではうまくできるのに、コースでは同じようにプレーできない理由はいくつかあるようです。これらは主に心理的、環境的、そして身体的な要素によるものです。分かっていながら出来ないのですが、戒めのために(笑)書き留めてみます。

  1. 環境の違い
    練習場は平坦で、打つ目標も一定の距離に設定されています。一方で、コースには傾斜や風、ラフ、バンカーなどの自然な障害が存在します。このような環境の違いが、プレーヤーにとって予測しづらい状況を生み出し、スイングに影響を与えることがあります。

  2. 心理的プレッシャー
    練習場ではリラックスして繰り返し打つことができ、失敗してもリスクがありません。しかし、コースでは1ショットの結果がスコアに直結し、ミスを避けようとする意識が強くなります。この心理的なプレッシャーが、スイングの流れやリズムを乱し、結果的に練習通りのパフォーマンスができなくなることが多いです。

  3. ターゲットと状況判断
    練習場ではターゲットが視覚的にはっきりしていて、特定の目標に対して何度も練習できます。しかし、コースでは一つ一つのホールやライの状況が異なるため、目標設定やクラブ選択、風の読みなどの判断が求められます。この複雑な判断がパフォーマンスに影響を及ぼすことがあります。

  4. 筋肉の記憶と慣れ
    練習場でのスイングは、リズムやテンポが体に染みつきやすいものです。しかし、コースでは風やライの傾き、プレッシャーの違いから、無意識のうちにスイングが変わってしまうことがあります。特に、練習場では無意識に体がリラックスしやすいのに対し、コースでは緊張が増すため、体が普段通りに動かなくなりがちです。

  5. コースのリズムの違い
    練習場では次々とボールを打つリズムがありますが、コースではプレーの間に待ち時間が発生したり、ホール間の移動があるため、リズムを保つのが難しくなります。このリズムの違いが、練習場でのパフォーマンスを再現できない原因の一つになります。

これらの要因により、練習場での成果をコースでそのまま発揮することが難しいとされています。コースでのプレッシャーや環境に慣れるためには、実際のラウンドを繰り返し行い、場面に応じた判断力や対応力を身につけることが重要だと言えそうです。