過去最多の海外挑戦!日本女子プロゴルファーたちが米国ツアー予選会に集結 vol.416

今年、米国女子ゴルフツアーの予選会「Qシリーズ」に、日本から過去最多となる選手たちが挑戦を表明しています。彼女たちは来季の米国ツアー出場権を獲得するため、複数のステージに分かれた予選会に参加する予定です。

予選会の概要と日本選手の挑戦

Qシリーズは3つのステージで構成され、選手の世界ランキングや今季の成績に応じて参加ステージが決まります。8月に行われたプレ予選会では、世界ランク401位以下の選手が参加。日本からは伊藤二花、山口すず夏、横山翔亜、深谷琴乃の4選手が次のステージ進出を果たしました。

次の2次予選会はフロリダ州で予定されていましたが、ハリケーンの影響で日程が変更されました。このステージからは、原英莉花や神谷そらが新たに参加を表明しています。また、米国下部エプソン・ツアーで活躍した長野未祈や谷田侑里香も、このステージから挑戦します。

最終予選会に向けたトップ選手の意気込み

12月に開催される最終予選会には、これまでの予選を突破した選手や、世界ランク75位以内の選手が集結します。日本からは、2年連続で日本ツアー賞金女王となった山下美夢有、今季メジャー2勝を含む7勝を挙げた竹田麗央、そして岩井明愛・千怜の姉妹が参加を表明しています。

さらに、エプソン・ツアーでポイントランキング18位となった馬場咲希も、この最終ステージでの突破を目指します。また、今季LPGAツアーで奮闘する吉田優利も、来季の出場権確保に向けて予選会への参加を検討しています。

日本ゴルフ界の新たな潮流

男女問わず、海外ツアーに挑戦する日本のプロゴルファーが増えています。私が4、5年前に相談を受けたジュニア選手も、国内よりもすでに海外での活躍を夢見ていました。その準備のために何をすべきかという相談でした。

ゴルフトレーナーとして、私は体作りの重要性を伝えました。若い選手たちは、特にトレーニングを積まなくてもある程度の結果を出せるため、トレーニングの必要性を深く理解していないことが多いです。しかし、身体を作るには何年もかかります。その間も試合に出場し続けるため、何に取り組むべきかを判断するには、最後は自分を信じる力が必要となります。

彼らはまた、海外の試合を多く見ているトレーナーやコーチにも相談したといいます。そのトレーナーは「トップの選手はだいたいこんな感じだから、これくらいやればいいのでは?」とアドバイスしたそうです。しかし、そのジュニア選手は「体の大きさからして、同じことをやっても勝てない」という考えに至ったと話していました。

このように、自分自身の特性や課題を理解し、他人の情報に流されずに自らの道を切り開く若い選手たちが増えていることを感じます。以前のコラムでも述べましたが、SNSの情報に踊らされない強い心を持った選手が育ってきているのです。

今後の展望

これだけ多くの日本人選手が米国ツアーへの挑戦を表明するのは、日本ゴルフ界のレベル向上と国際的な活躍への意欲を示しています。彼女たちの挑戦が成功すれば、日本ゴルフ界全体のさらなる発展につながるでしょう。

今後の予選会の結果と彼女たちの活躍に、国内外から大きな注目が集まっています。若い世代の挑戦と、それを支える強い意志と準備が、日本ゴルフ界の未来を明るく照らしています。