アマチュア・プロのトレーニングの必要性vol.66

通院されるゴルフファーの患者様から、「ゴルフのためのトレーニングをしたほうがいいんですか」という質問を受けることがあります。率直に言えば、目的がなければトレーニングはいらないと思いますが、一般ゴルファーとプロの違いも含めて少し解説したいと思います。

実は、プロゴルファーと一般ゴルファーのトレーニングには、目的と重点を置く点において明確な違いがあります。これらの違いは、それぞれのゴルファーが持つ目標、時間、リソース、そして体力のレベルに基づいています。勿論競技ゴルファーであったり、週に3回以上ラウンドされるアマチュアゴルファーもおりますので、それぞれに目的が多少違ってくるのはあると思います。

プロゴルファーのトレーニングの必要性

  1. パフォーマンスの最大化
    プロゴルファーは、競技レベルで最高のパフォーマンスを発揮するために、体力、技術、精神力のすべてを極限まで引き上げる必要があります。
  2. 怪我の予防
     高頻度での練習とプレイは体に大きな負担をかけます。プロは怪我を予防し、長期にわたるキャリアを維持するための体力トレーニングが必要です。怪我の予防という点が、トレーニングをする目的になっている選手は多いと思います。
  3. 特定スキルの強化
    特定のスイング技術や、ショットの精度を高めるために、特化したトレーニングが求められます。
  4. 精神的強さ
    プレッシャーの下でのパフォーマンスを維持するためには、メンタルトレーニングも重要な要素です。

一般ゴルファーのトレーニングの必要性

  1. 楽しみのための改善
    多くの一般ゴルファーにとって、ゴルフは楽しむためのものです。基本的な技術の改善や体力向上を通じて、よりゴルフを楽しめるようになることが目的です。
  2. 健康とフィットネス
    ゴルフを通じて体を動かし、健康維持や体力向上を目指します。このため、極端にハードなトレーニングは必ずしも必要ではありません。
  3. 社会的交流
     一部のゴルファーにとっては、ゴルフは友人やビジネス関係者との交流の場です。このため、プレイの質よりもゴルフを通じたコミュニケーションを重視することがあります。

プロと一般ゴルファーのトレーニングの共通点

基本技術の重視
どちらのレベルのゴルファーも、基本的なスイング技術やゲーム戦略の理解が重要です。
体力維持
ゴルフは体力を要するスポーツです。体力維持は、プレイの質を向上させ、怪我を防ぐために重要です。

結論

プロゴルファーと一般ゴルファーのトレーニングには、目指す目標とそれを達成するための手段において違いがあります。プロは競技性とキャリア維持に焦点を当て、一般ゴルファーは楽しみ、健康、社交を主な目的としています。しかし、どちらにも基本技術の習得と体力維持の必要性は共通しているといえます。