ツアー大会数減数気味の男子は勿論のこと、最近では日本ツアーで活躍するトップの選手たちのほとんどが、アメリカツアーに挑戦しています。
日本人ゴルファーがアメリカまたは海外を主戦場として考えた場合、成功を収めるためにはいくつかの重要な準備が必要のようです。
これには技術的な向上、物理的な準備、文化的な適応、さらには戦略的な計画などが含まれます。
以下に、アメリカでのゴルフキャリアを目指す日本人ゴルファーが今から始めるべき主なステップを挙げます。
私がチームに関わり、最初に選手に伝えることはやはり、フィジカルの構築です。「一日して成らず」と言いますが、大変時間がかかるものであり急に変われるものではないからです。1年なのか2年なのか選手により異なるでしょう。それだけ結果として評価できるまでには時間を要するフィジカルトレーニングを先ずはスタートするように準備しています。
1. 英語力の向上
コミュニケーション能力
英語は国際的なビジネスとスポーツの共通言語です。メディアとのインタビュー、スポンサーとの交渉、他のプレイヤーやコーチとのコミュニケーションに必要です。
2. 技術とフィットネスの強化
技術トレーニング
アメリカのコースは日本のものと異なる特性を持っています(例えば、より長い距離、異なる草種)。これに適応するためには、ドライビングの距離を伸ばすこと、アプローチ技術を磨くことが重要です。現地で戦って、欧米人の体と対抗し、自身のゴルフスイングを乱してしまったという話も聞いたことがありますが、実際には予選会を経て出場権利を得ることがほとんどなため、現地に行って初めて経験するケースはほとんどないといいます。しかしながら、日本のような綺麗で整地されたコースばかりではないため、必要な技術を海外で初めて経験するケースも実際にはあるようです。
フィジカルトレーニング
アメリカでの競技は体力的にも要求が高いため、体力と持久力を強化することが必要です。
体型の違いは克服できませんが、トレーニング・フィットネスに対する考え方は日本人とは異なるため、皆がやっているように見えることもあるようです。「トレーニングはしない」と強い精神のもとに戦う力を持っている選手もいるようですが、上記に述べたように、仮に足りないと感じてからでは遅いと言えます。
3. 文化的適応
文化理解
アメリカの文化やビジネス慣習、エチケットを学ぶことは、現地での人間関係をスムーズに築くために重要です。
4. ネットワークの構築
現地のコネクション
コーチ、他のプレイヤー、スポーツエージェントとのネットワークを構築することで、多くの機会が開かれます。
5. 資金計画の策定
経済的準備
アメリカでのトーナメント参加には高額な費用がかかることがあります。賞金だけでなく、スポンサーシップや支援を受ける方法を考える必要があります。
6. 競技環境の研究
コース研究
アメリカの各地域には異なる特性のコースがあります。それらの特性を理解し、対策を練ることがパフォーマンス向上につながります。
これらの準備を行うことで、日本人ゴルファーはアメリカでの競技生活に向けて良いスタートを切ることができるでしょう。早期からこれらの準備を始めることが、将来の成功への鍵となることは間違えないように思います。